ホームヘルパー2級講座体験記

2004/02/08

StepUp1: 福祉用具専門相談員養成講座

前述のとおり、2003年10月にホームヘルパー2級を取得したのであったが、それだけで終わってしまうのはもったいない。
だったら、副業でもいいから何らかの形でかかわりたいところであるが…、本業、あるいはその他のことが忙しくなってしまったのでそんな時間がなかなかとれないというのが現状である。

そこで、次はこれ、と決めてたことと、ホームヘルパー2級講座でやったことを忘れないため、ということもあり、「福祉用具専門相談員養成講座」なるものを受講することにした。
時期としては、できるだけ早くやりたかったのだが、申し込みから受講開始までの期間があまり短いと締め切られている可能性があるため、2003年12月中旬スタートということになった。

今回はホームヘルパー2級のときと違い、事前にテキストが届くということはなかった。
テキストは講座初日に渡されることになっていた。

そして初日を迎えた。
場所はホームヘルパー2級と同じ場所では開講されていないため、別の会場…、隣の駅が最寄り駅で、しかも本業の通勤経路上にあるため、定期券が使える(受講当時)ところであった。

会場でテキストを受け取り、内容をちょっと確認したところ…、既にホームヘルパー2級をとっているから下地ができている(ホームヘルパー2級の内容とかぶっているところがかなりある)ので、「なんじゃこりゃぁ~!」ということはなかったが、そのテキストの厚さが、「なんじゃこりゃぁ~!(爆)」であった。

福祉用具のことはホームヘルパー2級講座でも若干触れられているが、最初はそんなものは氷山の一角だ、くらいしか考えていなかった。
しかし始まってみると…、今まで知っているものは氷山の一角であることは間違いないのではあるが…、

それだけではない!

ホームヘルパー2級講座では用具の紹介と、使い方の説明が若干(?)あっただけであるが、そこは「福祉用具専門相談員」講座のこと、選ぶときの注意点…、たとえば使う人に合わせる、あるいは使う人の環境に合わせる、さらには一定期間ごとの本当に合っているかどうかの見直しなどなど…、考えてあげなければならないことがいろいろあって…、単純にこれを用意すればいい、というわけにはいかないのである(^_^;)。

講師陣は当然のことながら(相談員を専門にやってるというわけではないが)福祉用具に詳しい人たちで、用具やそれを選ぶときのポイントやその関連知識を丁寧に(?)語ってくれるのだが…、やはり例外なく、話がよく脱線する(爆)。
でもその脱線した話の内容は実際の事例であることが多かったから、参考になるものだった。

時には講義だけではなく、実際の用具に触れたり、事例検討を行ったり、ということも行われた。
これにより、この場面ではこれ、というのが少しずつ見えてくるようになってきたような気がする。

そうこうしているうちに、2004年2月頭、その全日程を終了し、ついに「福祉用具専門相談員」の資格を手にすることとなったのだった。

とったからには何かの役に立てたいと思いつつ…、上述のように本業、あるいはその他のことが忙しいのでそんな時間がなかなかとれないというのが現状である(^_^;)。

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2004/01/11

Round3: 現場実習

スクーリング(通学学習)が終了してから2週間後の2003年10月上旬、資格取得のための最後の関門、現場実習が行われた。
現場実習では、スクーリング(通学学習)でやったことを、実際の現場で見学/体験することとなる。
スクーリング(通学学習)のときは(本業やりながらだから)週1回(毎週土曜日)に出席していたが、現場実習ではどうしても平日が日程に入ってしまうということで(僕の場合は木、金、土の3日連続日程と、別の土曜日に1回)、本業のほうは、プロジェクトのボス(^_^;)に無理言って2日間休みをもらっての出席となった。

(1)施設実習

某特別養護老人ホームにおいて、3日連続日程で、施設における介護実習と施設見学が行われるため、指定された時間に出向いた。
そこには選ばれた戦士たち(←違う(^_^;))、他の学校での受講生を含め、約20名が集結。

実習生により日程が若干異なるが、僕の場合は以下のとおり。

・1日目:痴呆を抱える高齢者のフロア

僕にとってはここが一番やりづらかったように思う。
相手は全員、程度の違いはあるものの、痴呆を抱えている人たちなので、人によっては話が通じなかったり、フロア内を徘徊していたり、家に帰りたがっていたり…。

一番すごかったのが、特定のスタッフの名前を連呼する人がいたこと。名前を呼ばれているスタッフもその人につきっきりというわけにはいかないわけで、その人の相手をしていた実習生(無論、僕も含む)は、「もうすぐ来るから待っててね」と言い聞かせるのが精一杯。スタッフの話では、こちらの言うことは理解できるし、決して悪い人ではない、ということなのだが…。

…、ここで、スクーリング(通学学習)ではできなかった、貴重な体験があった。
スタッフに「この人の髭を剃るから腕押さえてて」と言われ、そのとおりに腕を押さえていると、スタッフがその人の髭を電気カミソリで剃り始めたその瞬間、ものすごい力で腕を押し返してくるではないか…。かなり強い力で押さえていなければならなかった。どうやら電気カミソリで髭を剃られるのを嫌がっている反応のようである。

高齢者は体力が衰えているからそんなに力はないだろう、と思うと、痛い目を見ますよ(^_^;)。

結局、そのときのプチ筋肉痛(^_^;)が、翌日まで残ってしまった。

・2日目:元気な人から痴呆の人までさまざまな人がいるフロア

ここは前日とは違い、こちらが話題をあわせてあげればいろいろ話をしてくれる人が比較的多いため、ある意味一番やりやすかったかもしれない。
なぜかカラオケ好きということで話があってしまったおばあちゃんまでいたりして…(^_^;)。

その他に、高齢者のオムツ交換の現場に立ち会ったり、実際に体験させてもらったりもしてきた。
しかし…、赤ちゃんのオムツより先に、高齢者のオムツ交換をするとは思わなかった(^_^;)。

・3日目:通所サービス現場見学

この施設は老人ホームのほか、(老人ホームに入所しているのではなく、自宅から通ってくる人の)通所サービスも併設されているため、その現場見学…、実際はお手伝い(^_^;)があった。
お茶出し、食事出し、足腰の弱い人の歩行の介助、レクリエーション時のお手伝いなどなど…。
毎回楽しみにしている元気な高齢者たちが多いためか、みんな楽しそうにしていた。
それだけでなく、お手伝いするだけではなく、僕もレクリエーション参加させられてしまった(^_^;)。

3日間を終えて…、福祉の世界に対する意識が変わった気がする(^_^;)。

(2)同行訪問実習

施設実習だけでは終わらない。
さらに、別日程にて、現職の人との利用者のところへの同行訪問実習が残っている。

ということで、実習先となる某ホームヘルパーステーションに、指定された時間に出向いた。
そこには選ばれた戦士たち(←だから違うって(^_^;))、他の学校での受講生を含め、6名が集結。

その6名まとめて、ホームヘルパーステーションから、利用者のところへ訪問するため移動。
その移動先は、ホームヘルパーステーションから割と近くの、30名ほどの高齢者が集団で生活しているところだった。

…、って、施設実習とあまり変わらない…(^_^;)。

…、それはともかく、僕にとっては実習最終日なので、今まで学んできたことを総動員…、まではいかなかったが、3日間の施設実習ではできなかったことをひとつでも多く体験すべく、その場の状況に応じて行動するようにした。

実は体調が万全というわけではなかったので、その意味ではちょっとつらかったところがあった。
というのも、前日本業から終電で帰り、しかも当日朝が早かったため、3時間くらいしか寝ていなかったのである(^_^;)。

…、そんな状況の中、何とか気力で乗り切った。

以上合計4日間、いろいろなことを体験したが、体験できなかったことがいくつか残ってしまったのが心残りである…。

そして全日程を終え、ついに2003年10月下旬、「ホームヘルパー2級」の資格をゲット。

せっかく勉強したわけだから、今後何らかの形でかかわりたいと思いつつ…、なかなかその機会がないのが現状だったりもするのである…(^_^;)。

しかし、この話はこれで終わったわけではなく、続きがあったりする(爆)。
そのへんの話は、また後日ということで…。

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2004/01/09

Round2: スクーリング(通学学習)

無事に(?)ホームスタディ(自宅学習)をこなし、いよいよ2003年7月下旬から、スクーリング(通学学習)が始まった。

会場には年齢や職業もさまざまな、男女合わせて20名近くが集結。
「場違いなところに来ちゃったかな…」と思った…、ということは特になかったのではあるが…(^_^;)。

で、記念すべき(?)第1回目の講師…、どこかで見た顔だなぁ…???

そう、後で本人の口からも発表されたのだが、偶然にも(?)僕がホームヘルパー2級講座受講のための学校選びのために読んだ雑誌の記事に載っていた人だったのだ!

そして講師と受講生の自己紹介が終わって、講義が始まった。
講義の内容は…、はっきりいって自宅学習をやっておかなければ、「なんじゃこりゃぁ~!」な内容ではあるのだが…、要はテキストに書いてあることを身をもって体験する、というのがスクーリング(通学学習)の趣旨なわけで…。

ところで、この講師、話がよく脱線する(爆)。
でもその脱線した話の内容は、その講師の仕事上の実体験であるので、中には怖い話もあったけど、とても参考になった。

そうこうしているうち、初日は終了。
今回の講師は、また最終日に来るという。
それ以外の日は、別の講師が来るという。

で、第2回目からの講師…、

え゛っ!?

僕の想像では、もっと年配のベテランの講師が来ると思っていたのだが…、意外や意外、若いおねーちゃん(笑)だったので、ちょっと面食らったと同時に、この人で大丈夫なのかな…、というのが第一印象だった。

しかし講義が始まってみると、講師歴は浅いが、実務経験はそこそこ積んできている人のようで、教え方も丁寧だったし、話の内容もわかりやすいものだった。

でもやはり、話がよく脱線する(爆)。
でもその脱線した話の内容は…(以下同文(笑))。

スクーリング(通学学習)も回数を重ねるうち、講義だけではなく、実技も入るようになっていった。
そう、上記にも書いたが、テキストに書いてあることを身をもって体験するわけである。
でも実際やってみると…、なかなか自分の思ったとおりにはいかないものである(^_^;)。
こうやればいい、と、頭ではわかっていても、体がいうことを聞いてくれない、とでもいうか…。
こればかりは、身をもって体験して、体で覚えるしかない。

そんなこんなをしているうち、月日のたつのは早いもので、週1回で約2ヶ月間にも及ぶスクーリング(通学学習)は、あっという間に終わってしまった…。

残るは現場での実習…。
でもちょっと心配要素もあって…、現場に行ってとんでもない失敗をやらかさないだろうか…、ここで学んだことがまだ100%自分のものになっていないところがあるのは否定できないところがあって…。

しかし、ここまで来て、あきらめるわけにはいかない。
もう余計なことは考えないことにした。

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2004/01/07

Round1: ホームスタディ(自宅学習)

そもそも、ホームヘルパー2級講座の受講を思い立ったのは…、

(1)表向きの理由
これからの高齢化社会において、そういった方面の知識が必要になると思ったから。
自分の身内が(今は元気で問題なくても)どうかなっちゃうかもしれませんしね…。
(自分がどうかなったらしゃれにならないけど(^_^;))

(2)本当の理由
上記の(1)が嘘だということではないのだが(^_^;)、実は2003年2月末に会社から事実上の戦力外通告(大袈裟かも(^_^;))を食らったため、もし今の仕事をとったらいったい何ができるのだろう…、と思い、某転職情報誌の巻末についている適職診断テストを受けてみたところ、「医療・福祉」の分野に比較的高い適正があると診断されたため、本当に向いているのかどうか興味を持ったから。

…、理由はともかく、他にもやりたい講座があった関係ですぐには着手できず優先順位を落としていたが、比較的早いうちにその講座の終了の目処が立ったので2003年6月に受講申し込みを行った。

そして6月下旬に教材が届いたので、中身の確認…。
テキスト6冊+課題集1冊+受講の手引き+課題提出用封筒+受講料振込用紙…。
もちろん、受講料はとっとと振込みを済ませた。

で、さっそく自宅学習を始めるべく、テキストを開いた、その第一印象は…、

「なんじゃこりゃぁ~!」(爆)

そう、興味を持って始めたのはいいが、なんせ今までのSEという仕事とはまるで違う世界のこと、まったく白紙の状態から始まったようなもので、最初のうちはテキストを読んでいてもなにがなんだか…、の世界であった。
しかし、約1ヵ月後から始まるスクーリング(通学学習)までに、テキストで学習したことに対する課題を提出しなければならない。でも本業が忙しいため、なかなか時間が取れない…。どうする、ア○フル(違う(^_^;))。
幸い(?)、本業のほうはいわゆる逆方向通勤であるため、座って通勤できることを利用して、電車の中でやることで、何とかこなしていったのであった…。
そうやっているうちに、最初はちんぷんかんぷんなことであっても、”常識で考えればわかる”的なことがあったり、課題の問題も、”視点が違うだけで同じことを言っている”的なものが数多くあることに気がついたりすることもあって、なんとかこなしていくことができたのであった。

そうこうしていくうち、スクーリング(通学学習)開始までには、すべての課題を提出することができたのであった…。

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